「ホームスタート・能登半島地震 支援募金」への協力呼びかけ
「ホームスタート・能登半島地震 支援募金」への協力呼びかけ
Post date: 2024/09/23
ジネットではこれまで、大きな自然災害に際して、会員の方に、子ども達の安心安全な生活を支援するための支援金の募集を呼び掛けてきました。2011年の東日本大震災では、放射線災害下の福島、南相馬市で相馬野馬追文庫を立ち上げ絵本等を届ける活動をされている攪上久子さん(S52院後期R6 )の活動に対しての支援金を募集し、購入した絵本の送付のお手伝いもさせていただきました。2016年の熊本大地震に際しては、東日本大震災時に寄せられた支援金の一部を、熊本市内で幼稚園をされている黒岩慎子さん(H6)にお届けし、積木などの遊具の購入に活かしていただきました。
このように、ジネットでは、ジネット会員が取り組む災害支援活動に対して、応援をしてきました。今年1月1日に発生した能登半島地震では、近年の地震の中では非常に被害が大きく、また復旧に時間を要しており、住民の皆さんが未だ厳しい生活を強いられているという状況があります。ジネットの常任委員会では、福島、熊本と同様に支援ができないか、能登半島で支援活動に取り組んでおられる会員の方がいらっしゃらないかと連絡を取っておりました。そして、被災地在住の会員の方ではありませんが、NPO法人ホームスタート・ジャパンが、被害の大きかった地域で幼い子どもとその家族のための支援に取り組んでいらっしゃることを知りました。このホームスタート・ジャパンは、森田圭子さん(S60)が代表理事を務める団体で、32都道府県の約120地域で活動されています。その地域の活動には、全国におられるジネット会員の方も関わっていらっしゃいます。そこで今回は、そのような複数のジネット会員が活躍する団体による能登半島地震の支援活動に対して、何らかの支援をしていきたいと考えました。
しかしながら、東日本大震災時に会員の皆様から寄せられた支援金は、東日本及び熊本地震への支援を行った残金を、2021年10月に「国立大学法人お茶の水女子大学未来開拓基金-新型コロナウィルス感染拡大に伴う修学支援-」に寄付し、現在ジネットの手元に残金はありません。そこで今回は、会員の皆様に直接ホームスタート・ジャパンの支援金募集にご協力いただくことを呼び掛ける次第です。ホームスタート・ジャパンでは、ジネット会員専用の寄付窓口を作成してくださいました。寄付の具体的な支援金の寄付の方法および、支援活動内容については、森田圭子さんからの呼びかけをご参照ください。
ジネットとして、今後子ども達の育ちを脅かす災害に対する支援をどのように行っていくのかについて、皆様からご意見をいただき、総会で検討していきたいと考えています。よろしくお願いします。
ジネット会長 上垣内伸子(S55)
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ジネット会員の皆様
はじめまして。NPO法人ホームスタート・ジャパンの代表を務めますS60卒の森田圭子と申します。ホームスタートとは、妊婦や乳幼児がいる家庭に、研修を受けた地域の子育ての先輩がボランティアとして訪問し、傾聴と協働のフレンドシップで親子をサポートする無料の「家庭訪問型子育て支援」です。2008年より始まり現在全国120の地域で取り組まれています。
親も子も地域とつながり、まちぐるみで子育てを応援する――そんな地域づくりを担いながら、子育て中の親子の孤立を防ぎ、すべての子どもの幸せな人生のスタートをめざして活動しています。
▶ホームスタートジャパンで検索▶:https://www.homestartjapan.org/
さて、ホームスタート·ジャパンでは令和6年元旦に能登半島地震が発生したあと、間を置かずに子育て中の家族への支援にあてるための支援募金を開始しました。第一期には約300万円の募金が集まり、石川県の白山と加賀、2つのホームスタート拠点を通して、能登の被災地へ、避難所の妊産婦や家族へ、そして自主避難している親子へ、訪問支援し、物資を届け、相談に乗り、集まる場を作るなど、必要な支援に取り組んできました。
あれからもう、9ヶ月が過ぎました。今、家族は避難所から仮設住宅や各地の住居に移り、被災地の復興が順調に次のフェーズに移ってきたかのように見えています。
しかし、実はまだ現地には被害が手つかずのままの地域もあることをご存知でしょうか。また、被災から仕事を無くすなど経済的な打撃を受けたり、新しい土地で馴染むことに苦労していたり、次々と物入りな子どもとの生活に困っていたりなど、地震の影響はまだまだ大きく地域の子どもを育てる家族にのしかかっています。現場のスタッフは汗だくになって遊んでいる子ども達の服は洗濯と乾燥を繰り返して縮んでしまったという話を聴くこともあるとのことです。そんな夏もそろそろ終わり、これからは北陸の寒い季節もやってきて新しい衣類や用品を揃える時期がやってきます。たとえば、皆様からのご支援で、季節に合った衣類や子ども達の成長に応じたものを継続して届けることで、つながりを絶やさずに、その時々の現状や課題を聴くことができ、個別支援に繋がることもできます。
能登地震被災の記憶が薄らぎ、支援物資も減り、それぞれの住まいがばらばらになり、支援が届きにくくさらなる孤立化が懸念されている、そして一見元気に見える子ども達への支援はどうしても後回しになりがち、という現場の声を聞くにつれ、私たちは、能登の親子支援を息長く継続していかなくてはならないと思っています。そのために募金活動を続けていっています。能登地震の、特に子どもと子育て家族への復興支援活動のために、どうか皆様の応援をよろしくお願いいたします。
NPO法人ホームスタート·ジャパン 代表理事 森田圭子
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