Post date: 2024/08/9
お茶大心理学科准教授・心理臨床相談センター長の平野真理先生より、ご主宰される以下のイベントについて、 ご案内がございました。
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【アートワーク・イベントのご案内】
アート+対話=レジリエンス [ 神楽坂セッションハウス夏のガーデン企画 ]
2024年8月31日(土) 11:00-20:00
参加費:無料
対象:どなたでも(一人での参加/ペアでの参加)
定員:20名程度
場所:神楽坂セッションハウス ギャラリー
東京都新宿区矢来町158 東西線神楽坂駅 徒歩 2分
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ひとりで立ち寄れるアートワーク 11:00 - 20:00
(事前申込優先 / 50min / 入場19:00まで)
・過去の自分と対話するアートワーク
…気持ちの窓に色を塗って本をつくる〈気持ち帖〉
・その場の誰かと対話するアートワーク
…気持ちを表す素材を貼り付ける、瓶につめる〈コラージュ〉
・ここにいない誰かと対話するアートワーク
…大切な相手に伝えたい思いをもとに物語をつくる〈ストーリーワーク〉
ペアで参加する箱庭アートワーク 14:00- / 15:00- / 16:00-
(要事前申込 / 60min / 各回2ペア限定)
・相手と対話するアートワーク
…お互いの世界を箱庭に表現する〈箱庭〉
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【参加お申し込み】
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScNWf1IMGJB-Sy6xmzCsPwpSdkGtXRNjzVobhbbSq_oZVLoFw/viewform
【Instagram】
https://www.instagram.com/hirano_lab?igsh=MTllZ2RqYm8wNmhmOQ%3D%3D&utm_source=qr
【企画趣旨】
私たちは臨床心理学の専門家として心理支援に携わっています。このイベントでは一般
の方々を対象に、それぞれの持つレジリエンス(心の回復力や強さ)を認識するための
アートワークのワークショップを行います。
心理支援において、その人が心の中に押し込めてきた自分の思いを語り、気持ちを表現
するなかで、自分をいたわり、少しだけ生きる力が湧いてくることがあります。こうし
た、つらい中でも生きていく力をレジリエンスと呼んでいます。しかし、自由に自分を
表現することは容易なことではありません。その理由のひとつは、「こうあらねばなら
ない」という重しが、「こうありたい」という願いや「こうやってきた」という道のり
に勝ってしまうからではないかと、私たちは考えています。
自由な表現を促進するために、私たちは描画、箱庭、ストーリーの創作といったアート
表現を活用します。私たちはアートの技術を持っているわけではないため、創られた作
品それ自体から、はっきりとその人の心が読み取れるわけではありません。また、希望
やあたたかい思いよりも、苦しみや辛さが前面に出ることもあります。しかし、表現さ
れた作品をもとに会話を進めると、その人のレジリエンスに気づくことが多いのです。
アート表現は言葉の世界から少し離れ、「こうあらねばならない」という重しを少し外
してくれるようです。
こうしたアート表現は、心理支援を積極的に必要としない人たちにも役立つのではない
かと考え、これまでの実践の中から一般の人々にも取り組んでいただけそうなアートワ
ークと、それを通した対話を体験してもらう企画を考えました。一人で黙々と、そこに
居合わせた人と並んで、あるいは、大切な誰かと一緒に取り組んでもらうことで、自分
の心のレジリエンスに気づくきっかけとなればと願っています。
【主催】お茶の水女子大学 平野研究室
https://hiranomarih.wixsite.com/hiranolab
チラシはこちら