Post date: 2026/10/26
「わー、みんな若い!」「これ、だあれ?」「松村(康平先生)研の夏の研修よね? 軽井沢にあった先生の別荘ね」「浅間牧場よね? 本当は人は乗っちゃいけないけど、トラックの荷台に乗ったよね」「お茶大の付属幼稚園の遠足に、お姉さん先生として実習で行った時の写真ね」「砧公園?」「みんなスカート短いね」「昭和49年ごろだからね」
――なつかしさの入り混じった声があちこちからあがったのは、去る10月24日に行われた児童学科のクラス会でのことです。場所はお茶大コモンズの3階。参加者は18人。大学1~4年までの間に撮影された持ち寄りのスナップ写真が、白い壁にプロジェクターで投影されました。昭和51年卒業の児童学科のクラス会「あぶの会」は、今年で何回目のクラス会になるのかよくわかりませんが、今回のメインイベントは、この“思い出の写真コーナー”でした。考えてみれば、もう70代にみんななったのですから、映し出された写真は、いまから50年も前のもの。どの顔も若々しく美しくきらきらしていました。児童学科というかなり自由度の高い学科で、思う存分大学生活を楽しんでいた当時の写真ですから、それは当然といえば当然です。本田(和子)先生、黒田(淑子)先生、浅見(千鶴子)先生たちも、優しい笑顔でスナップに収まっていました。
では、みんなはどんなふうに年を重ねたのでしょう。一人2分の近況報告をかねたスピーチから拾ってみると、どの人もそれなりに中身の濃い時間を重ねてきたようです。
「大学時代から仲のよかった3人で、定期的に3婆ピーチクの会をやっています」。大学時代からの友人とこんなふうにいまも付き合えたら、もうこれは最後まで行くしかありませんよね。「娘がモンゴルの、それもかなり年下の通訳の人と昨年結婚しました!」という素敵な報告もあれば、「趣味のアカペラにはまって、その友人たちとスペインのグエル公園の洞窟のような場所で歌った時の気持ちの良さったら!」と話してくれたのは、大学時代からオーケストラのサークル活動に邁進し、大学の授業で出会うより、チェロを抱えて、大学の廊下を歩いている姿を見ることの多かった女性です。卒業したあと子供にかかわる仕事についていた人も多かったのですが、いまも小学校になじめない子供とかかわり続けている人もいます。「自分でもこんなに長くひとつの仕事をすると思ってもみなかった」という彼女は、もう50年も「先生」であり続けて、今回のクラス会でも、記念写真の並び順や、後片付けまで、てきぱきと仕切ってくれました。
こんなふうに、予定の3時間はあっという間に過ぎていきました。もうちょっと長い時間のクラス会でもよかったかもと思うくらいでした。それでも、開催日をいつにするか、場所の設定、当日は何をするのか、それに必要な機器は? お弁当をどうするか、最後の集合写真の撮影場所などなど、PCに強い一人を司令塔(今回の写真コーナー実現のために重いプロジェクターを持参してくれたのも彼女です)に、幹事たち4人は、それぞれそれなりに頑張ってこの日を準備してきました。
今回、参加してくれたみんなにどう楽しんでもらうかの一つの柱にできたのが、結果としてですが、「秋」、「紅葉がり」というテーマだったように思います。
受付で配ったのは、落ち葉で作った座席カード、お弁当は栗ご飯の入った季節御膳、お菓子の袋にも紅葉した葉っぱのカード、幹事のひとりが持参してくれた、自宅で収穫したばかりのつやつやミカン、そして、極めつけは、幹事の一人である絵本作家がクラス会の最後にしてくれた読み聞かせです。出版されたばかりの絵本『はっぱっぱっ』です。紅葉した葉っぱで、どんな楽しいことができるかを表現した絵本ですが、幼稚園生にもどって、みんな24ページの美しい落ち葉の世界に入り込みました。
「ああ、楽しかった!」
これ、出席した18人が散会後、クラス会のLINEグループに寄せてくれた感想でした。次回もみんな元気で集まれますように!
追記:今回、一人の学友の訃報も伝えられました。3年生から児童学科に入ってきたその人が、ちょっと調子を崩しているとは聞いていたのですが、こんなに早く逝ってしまうとは。「具合が悪いと聞いたら、すぐに会いにいかないとだめね。ショックです」というのが一番仲よしだった人の言。最後にお伝えしておきます。